Kiss!KissKiss!
第一話『一番欲しいもの』
by whiteさん





AM 07:45 この時間にこいつをたたき起こすことが私の日課になっていた


「ようやくお目覚めね、バカシンジ」

「なんだアスカかー」

「何だとは何よ。こうして毎朝遅刻しないように起こしに来てやってるのに!  それが幼なじみに捧げる感謝の言葉〜!?」

「ああ、ありがと。だからもう少し寝かせて・・」

「なぁに甘えてんの もうさっさと、起きなさいよっ!」

「エッチ、バカ、ヘンタイ! 信じらんないっ」

「しかたないだろ朝なんだから!!」



私がこうやってこいつを起こしに来るようになったのは小学生になったときから 幼稚園のときにドイツからシンジの隣に引っ越してきたときは逆だった



『アスカちゃん、おはよう!』

『お、、おは、よう、、、』



私は幼稚園が嫌いだった 紅い髪、蒼い瞳、幼稚園児なら仕方の無いことだけど私はいじめの対象になっていた

男の子には 『アカオニだ、アカオニだー』 『あいつニッポンジンじゃないぜー』

女の子には 『アスカちゃんはよそからきたオキャクサンの役ね』 『アスカちゃんはおかあさんやくやっちゃだめ』


そんなとき一緒にいてくれたのがシンジだった

私が男の子にいじめられてたらあいつがケンカふっかけて守ってくれた ボコボコにやられるのもシンジだった

私がままごとでお母さん役がやれないときは友達と遊んでても駆けつけてくれて 私にお母さん役をやらせてくれた


そんなシンジが嬉しくって、そんな自分がくやしくって、、、 小学生になったら絶対に変わろうと幼稚園児ながら考えていた



『シンジ、迎えに来たよ』

『あ、アスカちゃん、、、』

『私ももう小学生だよ、ちゃんづけしないで』

『え、うん』

『学校、行こう』




小学生になってから私は変わった、変わろうとした

男どもが赤鬼だの、外人だのほざこうものならまず殴った
シンジが止めに入ることは何度もあったけど
私はそんなあいつを突き飛ばしてでもケンカした
男って意外と弱っちくて、一発ひっぱたくか一回ひっかけば泣き喚くやつもでた
一対多数でケンカすんのは正直大変だったけど
私が2、3人始末したくらいのときに大抵誰かが先生呼んでくるから問題はなかった
ケンカの始末も私が女の子だとういうことで大抵片付いた
女って得だと思った

女がグループを作って私をハブにしてきても私はもうめげなかった
小学校からはテストがある
グループ作ってるやつらは大抵それで盛り上がってるから私は必ず百点を取るようにした
そうしたらあいつらは私を恐れて近づかなくなってきた
幼稚園のお遊戯と違って小学校には随分便利なものがあるもんだと思った
それに小学生からはみんなませ始める
今までままごとだけだったのがおしゃれをすることに力を入れ始める
私は紅い髪と蒼い瞳を活かしておしゃれをした
私に勝てるやつなんていなかった
私はママからもらった紅い髪と蒼い瞳の活かし方を覚えた


それに、、、シンジ以外の友達ができた、、、




『惣流さん、すごいね、、、』

『え、、、』



ヒカリは小さいときは今と違って大人しい子だった 女の子に対しては持ち前の社交性で友達がたくさんいたけど 男の子がどうしても怖かったらしくて、それが原因なのか少し大人しい子だった


自分が変われたと実感した瞬間だった



今までシンジに守ってもらうことしかできなくて 小学校に入っても心配ばっかりかけちゃって、、、 でもようやく落ち着いた生活が送れるようなった







「今日も転校生がくるんだってね」

「うちのクラスじゃないけどね  ここも来年は遷都されて新たな首都になるんですもの  どんどん人は増えていくわよ」

「そうだね、どんな子かな  カワイイ子だったらいいな」




このバカシンジ、、、 隣にこっんな美少女がいるというのに何他の女に想いをはせてんのよ 絶対後で一発ひっぱたいてやる、、、





「、、、」

「、、、」




私はシンジと学校へと走る
小学5、、いや6年生のときからだろうか、、、
私はシンジに対して抱えている想いが何であるか自覚した
恥ずかしかったし、とまどった、、、
けど、、、嬉しかった、、、
それは幼稚園のときシンジとままごとをしながらずっと夢見ていたものだから、、、

でも幸か不幸か私は変わってしまった 幼稚園のときの私ならおそらくこう言ってこうなっただろう

『シンジ大好き、結婚して』
『うんいいよ、僕もアスカちゃんのこと大好きだもん』

でも今は、、、




私はシンジの背中を思いっきりひっぱたく



「痛!」

「なーに、とろとろ走ってんのよ、遅刻すんでしょ!」

「わ、わかってるよー  
何も叩かなくてもいいだろ」

「何ですって!」




私がそう言うとシンジのスピードが上がった



幼稚園のときと違って今の自分に誇りを持っている
容姿端麗、成績優秀、誰もが認めるスーパーアイドルアスカ様!

でも、もしかしたら一番持っていたものは失ったかもしれない
幼稚園のときの私が持っていた、一番大切なもの、、、




「こらバカシンジー、私を置いていくんじゃないわよ!」

つづく


コメント

今回のコメントは第三話でします。


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